Contents
大学中退 中途採用の年収、給料
大学中退者が中途採用されたら年収はどれくらいになる?
正社員として採用された後の初任給、月収が学歴によって異なる企業がほとんどです。
大卒、高卒とでは給料が違ってきます。
大学中退した方の多くは最終学歴が「高卒」になると思います。
そのため求人を見る際には高卒の初任給から月収、年収を考えていくことになります。
ここでは、一般的に言われる大学中退者と大学卒業者の年収を比較してみましたので、参考にしてみてくださいね。
大卒、大学中退者 学歴による給料差
学歴によって、給料差はあります。
就活をするにあたって、そうした知識は皆さんお持ちと思います。
では実際、どれくらい大卒と高卒では給与があるのでしょうか?
求人サイトを利用して、色々な業界・業種の求人情報を調べることが出来ます。
どういった給与で掲載されているかというと、例えば・・・
- <大卒>月給21万1500円~(試用期間3ヶ月/月給17万9000円)
- <高卒>月給19万500円~(試用期間3ヶ月/月給17万0000円)
- 短大・専門学校卒/月給17万1500円
- 高卒/月給16万300円
など高卒以上可の企業の場合には大卒給与の記載がない企業もあります。
地域、業界・業種によって給与の相場なども異なりますので、お住まいの地域の求人を実際にチェックしてみる事が重要となります。
大体の場合、大卒と高卒では2万円~4万円ほどの給与差が見られることが多いです。
大学中退者は高卒扱い?
就職活動をする際、最終学歴で見られることになります。
大学に入学したということは考慮されず、最後に卒業したのは高校なのか、専門学校なのか、短大なのかといったことで見られます。
大学中退の場合、多くの方は最終学歴が「高卒」になるのでは、と思います。
中には専門学校や短大を卒業してから大学に入学しなおした方もいるかもしれません。
その場合には、最終学歴は「専門卒」「短大卒」となります。
企業によって専門卒、短大卒の給与も変わってきます。
高卒と同じ場合もありますし、少しだけ給与が高い場合もありますので、確認が必要です。
ちなみに採用選考の際は東大、早稲田、慶応など有名大学であれば考慮されることもあるようですが、どちらというと中退というネガティブを気にする採用担当者が多いため高卒者よりも評価が厳しい場合があります。
そのため大学中退ニートの方などは、志望動機や面接対策に力を入れる必要があります。
学歴別 初任給
初任給に関しての調査は厚生労働省でも行われています。
・男性233,600円
・女性232,400円
【大学卒】
・男性207,800円
・女性204,100円
【高専・短大卒】
・男性180,600円
・女性178,400円
【高校卒】
・男性164,200円
・女性158,400円
となっています。
参考URL:平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給
厚生労働省の調査結果で初任給平均額を見ると、男性では大卒者と大学中退者(高校卒)では43,600円の給与差があります。
女性では45,700円の給与差があります。
学歴別の平均月収
厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、学歴別の平均月収も掲載されています。
平成29年の厚生労働省の調査によると、
・男性397,700円
・女性291,500円
【高専・短大卒】
・男性311,000円
・女性254,800円
【高卒】
・男性290,700円
・女性210,900円
となっています。
参考URL:平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況:学歴別にみた賃金
(pdfファイルが開きます)
こうしてみると、キャリアを積んでいくと大卒者、高卒者では月収で10万円ほど給与差が開くことが分かります。
年収で約120万円ほど差がつくということになります。
企業によっては学歴で昇進の仕方が変わります。
大卒以上でなければ幹部になれない、といったことなどがあります。
昇給の仕方も大卒、高卒で変わってきますから出来れば入社前に確認されておくと良いでしょう。
学歴別 生涯賃金
学歴別の生涯賃金についてもデータを見てみましょう。
ユースフル労働統計の2018年度の資料に生涯賃金のデータが掲載されていましたのでご紹介します。
退職金を含めない生涯賃金(2016年)となります。
・男性2億7000万円
・女性2億1500万円
【高専・短大卒】
・男性2億1300万円
・女性1億7600万円
【高卒】
・男性2億1000万円
・女性1億4800万円
【中卒】
・男性1億9600万円
・女性1億4000万円
参考URL:ユースフル労働統計 2018 労働統計加工指標集:21 生涯賃金など生涯に関する指標
(pdfファイルが開きます)
大学卒と高卒の生涯賃金を比較してみると、男性は約6000万円の差となります。
女性は約6700億円、生涯賃金の差があるということになります。
老後2000万円不足問題もありましたが、それどころの金額ではありませんね。
大学中退者はハッキリと給与面で大卒者と比較して低くなることが分かります。
大学中退ニートは金銭的に将来詰む?
大学中退ニートの方の場合は、無職ですから収入が無い期間があります。
それを考えると生涯賃金は給与のゼロ期間があるということになりますので、さらに低くなります。
フリーターの年収は150万~200万円前後、といった方が多いと思いますが、その分は生涯賃金として稼ぎがありますね。
大学中退後、ニート期間がある方は無職・無収入です。
親が健康な間は良いけれど・・・とはよく言われますが、実際その通りなんですよね。
ニートを続けられない日が突然来る可能性はあります。
それが20代の間に来るのか、30代、40代、50代ニートの時に来るのかは分かりませんが・・・
ニートのままだと将来詰む、とよくいわれますが生涯賃金を少しでも高くするためには早く正社員就職をするしかありません。
生活保護を受ければ良いから、と思っている方もいるかもしれませんが受給の審査も厳しくなってきています。
生活保護を受けられない可能性もあります。
大学中退者は就職先が限られる
大学中退者は中途採用を狙っての就活となります。
就活する時期も自由です。
いつでも就活をすることが出来ます。
それもあって大学中退後に「正社員はまだ良いかな・・・」とニート生活に突入して気付けば2年、3年ニートといった方も多いかもしれません。
大学中退者が就職しやすい業界、業種があります。
販売・サービスなどは高卒以上可の求人も多く、就職しやすいのですが平均年収が低めな企業が多いです。
女性に人気の職種である事務職も、基本的には給与は安いことが多いです。
その多くは平均年収が決して高いとはいえませんし、中途採用の場合には新卒入社の社員と比べて昇給も遅くなります。
場合によっては役職に就けない可能性もあります。
勤続年数が少なくなりますから退職金もその分、減ることになります。
こうして見ていくと、給与に関していえば大学中退後、ニートやフリーター期間が長くなるほど不利ということになってしまいます。
そうしたことに急に気付いた方は、このままではいけない!と就活をスタート、ニート向け就職支援サービスを利用される方も多いです。
大学中退後、中途採用を目指して就活を
大学中退、中途採用された後の賃金に関してデータから比較をしてみました。
初任給の差から始まり、将来の月収の差、生涯賃金の差など。
大卒、大学中退(高卒)では格差といっても良いかもしれませんが、大きな賃金差があることなどを見てきました。
大学中退だからずっと収入が低いままなのか、というとそうではありません。
その後のキャリアの積み方、転職の仕方によっては平均年収以上に稼ぐことは可能です。
そのためにもまずは正社員として就職して、キャリアをスタートさせることが大切となります。
どうせ就職活動をしても大学中退、ニート歴もあるから仕事は見つからないのでは・・・と言っていてはずっと無職です。
それこそ、先ほどもありましたが突然、ニートを続けられない日が来るかもしれません。
大学中退、ニートの方向けの就職支援も増えています。
ニート期間が長くても20代であれば就活をサポートしてもらうことが出来ますよ。
ニート歴が10年近い方も就職に成功した、という事例もあります。
⇒ ニート就職支援
また、30代ニートの方は、
をご覧になってみてください。